缶のまわりのこと
お菓子のミカタの菓子缶をご使用いただいている洋菓子店さまの声や
缶にまつわるあれこれをご紹介します。
>お客様の声2024-11-11
はがゆうおやつ工房(茨城/那珂郡)
食べたいの声に応えて生まれた工房
店舗での販売は週2日。けれどネットショップ、銀座や芦屋などへの卸販売、イベント出店などかなり精力的なのに工房は自宅のお庭にたったの2坪!?小さな工房で一体どうやってこれだけ活動的に経営されるのか、オーナー芳賀さんとブランドマネージャーのお2人にお話を伺いました。
芳賀さん(以降:芳)
ブランドマネージャー(以降:マ)
《ファン》の声に応え続けて異色の経歴でお菓子屋さんに
芳:夫の仕事の都合で1年だけフランスにいました。日本で天然酵母のパン屋さんのお手伝いをしていたと、現地のパン屋さんへお話ししたら「興味があるなら」と工房を見せていただき、お店の酵母まで分けていただいて。自分で食べるためのパンを自宅で焼いていました。
日本へ戻ってからまたパン屋さんのお手伝いを再開した頃に、友人が「コーヒー豆屋さんがお菓子を焼く人を探してる」って教えてくれて、その片隅で焼いて出し始めました。
もともと、高校生くらいからお菓子や料理の専門書を読んで、いわゆる「本格的な」お菓子は作っていましたが「販売」のためのお菓子を作るのは初めてだったので、品質管理などを本格的に学び直しました。
そのあとピラティスの教室へ、練習後のティータイムにってお菓子を届けたのをきっかけにピラティスが面白くなってきて。もともと理系なので体の構造について学ぶのが面白くって、先生に勧められてインストラクターの資格を取りました。インストラクターとして起業勉強会に出席するうちに、人の目につく投稿があるといいって教えられて。料理も好きだからピラティスの他に料理やお菓子のこともアップしてたら、ピラティスよりも反応が良くて。その料理やお菓子を食べたいって声が増えて、遠方まで出向いてパーティーのやり方やデモンストレーションを交えたお料理会なんかをしていました。その際、手土産に出してたお菓子やスコーンが人気で。あのお甲子がまた食べたいから、お金出してもいいから送って欲しいとの声が多くなっちゃって、この工房を建てました。お菓子屋さんで広げようというよりは、売って欲しいって声に応えようって思いからで。幸いお菓子で生計立てなくても生活していける立場なので。細々でいいかなと始めました。
2坪は庭に建てられるマックスの大きさなんです。
お客様《ファン》に向けた商品展開
芳:Facebookに「はがゆうおやつファンクラブ」っていうグループがあるんですけど、そこで他所にはないものをゲリラ的に販売しています。
マ:やりたいんですけどって提案してみて、軽いノリでスタートさせてみたら、今では参加メンバーがー1000人弱。そこでしか出さないおやつの他に、形が崩れてしまったお菓子や、正規で売れないけど美味しいおやつを詰めた「お楽しみBOX」を販売していて。いろんな味が食べてみたい方がそこで買って、美味しかったらBASEでもって流れですね。
芳:ブーケ缶のレモンケーキも缶は一度買ったからって方に向けて、缶に入ってない違うサイズで展開しています。
サイズを変えると食感もアイシングの量も変わってくるので、多少味わいも変わってくるんです。なのでお好みに合わせて選んでくださいって提供しています。
2坪の小さな工房で
芳:工房だけで送ることを前提にして作ったので売り場がないんです。生菓子が販売できないというデメリットがあるので、外に卸したりイベントに出さざるを得なくて。今ちょうど工房を広げるか別の場所でやるか1年くらい悩んでて。本来なら店舗借りて大きくするって道もあると思うんですけど…。ここでやりたいかな。
私は紙をまっすぐ折るとか苦手なんです。前に進むことはできるんですけど、細かいところがあまり得意ではないので、サポートしてくれる人が随所随所で出てきてくれるんです。お菓子を作ってるのは私ともうひとり。包装や販売にもうひとりで、工房に来るのは計3人。あとはリモートでオンラインショップの取りまとめ。卸し伝票整理の事務。ブログとかLINEとか技術サポートやX(旧Twitter)とか…。部分的に手伝ってくれるリモートメンバーとがいます。
自営でリモート単発でこれだけやりますって方が今増えてて。実はリアルであったこと1回もなくって、ズームで顔合わせたことはあるんですけどね。
2坪の小さな工房で
芳:うちはスコーンがメインで。焼き菓子が多いので色も限られてくるし、食感も柔らかトロトロってのもないので、形や色のバリエーションは頭を悩ませますね。そこは缶で助かっています。缶を使わせていただいたクッキーかんが多くの方の目に留まったというのもあり、あちこち声をかけていただいてます。
マ:あとはいくつかあるSNSにはそれぞれに担当がいて、力を入れて発信をしているんですが。それらの投稿にブレがないかとか写真の統一感とか。画像を作る際はイメージカラー・雰囲気がズレないように意識しています。お客様から見たときに、はがゆうおやつ工房の印象がなるべく同じになるように。
はがゆうおやつ工房のこれから
芳:最近は行政の方や、村の観光協会の方に声をかけていただいていて。今は茨城の地場産の素材を使ったお菓子はあんまりないけど、村長さんのお土産なんかによく使っていただいているので、これからは地元の食材を使って東海村・茨城の美味しいものを焼き菓子という形で発信できたらと思っています。
取材後記
お菓子屋さんをやりたい。というよりも、ファンの「食べたい!」に応えるうちにいつの間にかという感じの芳賀さん。
「周囲の人を喜ばせたい」という芳賀さん本来の人柄・心遣いが、はがゆうおやつ工房の人気の由来、そして工房を支えるスタッフさん達が集まるワケでした。
お忙しい中取材のご協力、本当にありがとうございました!
今回お話をお伺いしたのは...
PROFILE
はがゆうおやつ工房
- ADDRESS
- 〒319-1109 茨城県那珂郡東海村白方中央2丁目14-7
- OPEN
- 10:00〜(金曜・土曜のみ営業)
- WEB
- https://hagayuuoyatu.thebase.in