ボンボニエール缶に込めた想い
こんにちは。お菓子のミカタ社長の清水です。
久々にブログを書こうと思って開いてみたら、なんと5ヶ月ぶりでした。
3年くらい毎日更新してたのがウソのように全然書かなくなってしまって、はてさてどうしたものかと思いますが、それほど悩んでなかったので今まで通りゆるく更新していきたいと思います(笑)
コンペイトウ はじめました
さて、久々にブログを書いたのにはワケがありまして、この2020年9月末からお菓子のミカタとして始めた新しい取り組みについてブログに残しておこうと思って書いています。
何を始めたかというと別に大したことではないんですが、この度 僕たちお菓子のミカタとコンペイトウメーカーの大阪糖菓さんとのコラボで、コンペイトウ入りの缶を作りました。
今までお菓子のミカタでは、お菓子屋さんに向けてお菓子の缶だけを販売してきました。恵比寿にあるお菓子のミカタ TOKYO KO BOH!! でも、僕らの缶を使ってもらっているお菓子屋さんのお菓子を一般の方に販売していましたが、自分たちで缶に入れるお菓子までプロデュースして商品化したのは初めてですし、それを自分たちで販売するのも初めてのことです。
缶の中に入るコンペイトウは、僕たちの缶工場がある東大阪市の隣りの八尾市にある大阪糖菓さんという会社にお願いしました。コロナ禍で催事の減少や売れ行き不振もあって大変な中、僕たちの取り組みが広がれば大阪糖菓さんにも喜んでもらえるのではないかという気持ちもあってお願いしました。
▼コンペイトウが鍋を転がる壮大な動画
粒を大きくするために鍋の中で蜜をかけ転がり続けるコンペイトウ。1粒 数㍉のコンペイトウを作るのにこれだけの大きな鍋を8日間回し続ける壮大さと、転がるコンペイトウたちから聞こえる海辺の波の音のようなものに不思議と胸を打たれました。やっぱり、何かを作るって凄いことなんやなぁ。しみを pic.twitter.com/zDkd0tLCX8
— 清水しみを お菓子のミカタのフツー社長 (@shimizuman15) September 18, 2020
コンペイトウがポルトガルから渡って来たお菓子だったことや、一粒作るのに鍋の中を8日間転がし続けることなどを学ばせてもらう中で、コンペイトウという素敵なお菓子の価値を今一度 世の中に伝えることにも繋がればと思います。
大好きな人たちのために
そして何よりこのボンボニエール缶に込めたのは、お菓子屋さんで働く大好きな人たちの役に立ちたいという想いです。
僕はお菓子のミカタという仕事をはじめて、全国各地のお菓子屋さんとそこで働く素敵な人たちに出会いました。
▼素敵なお菓子屋さんたち(2019年 缶缶工場見学ツアーより)
皆さん本当に素敵な人たちばかりで、お菓子作りに情熱を注いで日々一喜一憂を繰り返しながら、お店に来てくれるお客さまに喜んでもらおうと頑張っておられます。朝から開店準備してお菓子を作り続けて、接客もしながらまたお菓子を作ってお金の計算もしてお店を閉めて、家に帰って家族との時間を過ごしてまた朝を迎える…。
お菓子屋さんってキラキラ素敵で美味しいお菓子を作っているけど、その仕事は結構ハードで大変なものだと感じます。
僕はお菓子屋さんを経営したことはないですが、お菓子屋さんで働く人たちと仲良くなればなるほど、その苦労を垣間見ますし仲良くなった大好きなお菓子屋さんの苦労を少しでも軽くするお手伝いがしたいという想いがどんどん強くなっていきました。
缶を届けるだけじゃなく、もっとお菓子屋さんの役に立てる仕事ができないかと考え続けて辿り着いたのが、缶にコンペイトウを入れてお菓子屋さんに卸すという仕事でした。
▼試行錯誤の連続で1年以上かかってしまった缶づくり
僕たちがお菓子入りで卸すことで、毎日気にしていた”お菓子の品揃え”を1品減らすことができるかもしれない。僕たちがお菓子入りの缶について発信し続けることで、それを求めてお客さまがお店に来てくれる”集客”のお手伝いができるかもしれない。そんなこと考えながら今回のボンボニエール缶という商品を作りました。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、毎日職人さんが手間暇かけてコンペイトウを作っている大阪糖菓さんと、好きな仕事とはいえ毎日忙しく働き続けるお菓子屋さん、そして僕たちの缶を好きだと言ってくれる一般のお客さまみんなに喜んでもらえると信じています。
▼先日バズらせてもらった僕のツイート
世の中が混沌とする中、人への想いや絆みたいなものはなくならないし今まで以上に大切にしたいと実感します。
缶に刻まれた「THERE IS ALWAYS LIGHT BEHIND THE CLOUDS.」(雲の向こうはいつも青空)という言葉で、缶を手に取ってくれた人に元気を届けられたらと思います。9/30恵比寿にて販売スタート。 pic.twitter.com/l8KIZpCRmR— 清水しみを お菓子のミカタのフツー社長 (@shimizuman15) September 28, 2020
ただ、一つ悩ましいところがあって、今回のボンボニエール缶は「お店に来てもらう」ために作ったモノでもあるので、お菓子屋さんや僕たちからのネット通販はありません。実際に取り扱いのあるお店に行ってお店で働く人を知ってお菓子を知って食べて、そのお菓子屋さんのファンになってもらえたら嬉しいなって思います。ボンボニエール缶を買いにお店に行ってもらって、ケーキや他のお菓子も買って帰ってもらえたらなお嬉しいです。
ネット通販解禁して手広くやれば、お客さまも買いやすいし僕たちの売上も上がるから良いのかもしれないですが、僕たちのやりたいこととは少し違うので、優しい気持ちでご理解いただけたらと思います。めんどくさい缶屋で申し訳ないですが、お付き合い頂けたら嬉しいです。
▼最終的にはこんな感じになったボンボニエール缶
ボンボニエール缶とそこに刻まれた「THERE IS ALWAYS LIGHT BEHIND THE CLOUDS.」(雲の向こうはいつも青空)という言葉で、お菓子屋さんと缶を手にとってくれる人に元気や勇気を届けられたらと思います。
1回目の販売で在庫がゼロになってしまって、ただいま急いで次の分を用意しているので少しお待ちください。
足りないところばっかりの僕ですが、周りの人に喜んでもらえるように、元気を配れるように、引き続き全力でがんばります。
ブログを読んで頂きありがとうございました。
ではではまた。
この記事を書いた人
- 東大阪にある お菓子の缶を創る会社 大阪製罐(おおさかせいかん)の三代目社長。自分で考えたモノを形にして、人を驚かせたり楽しませたりするのが好きです。人の心を動かすモノづくりをモットーに日々楽しみながら仕事しています。
- お菓子の缶のこと2020.10.05ボンボニエール缶に込めた想い
- お菓子の缶のこと2020.05.16僕たちお菓子のミカタからのエールです
- おもしろかったはなし2020.03.12Twitterで詩を書いたら曲が生まれた話
- Web & ソーシャルのはなし2020.02.11我ながら不思議な仕事をしていると思うのだ
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